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第18 回若手研究者育成セミナーは、第68回日本神経化学会大会にあわせて2025年9月11日(木)、ウインクあいちおよびJPタワー名古屋にて開催されました。参加者は、受講生39名、講師10名、チューター7名、世話人13名(うちチューター兼務3名)の計69名でした。前回(第17回)セミナーでは、初の試みとして少人数制による2部制のグループセッションを導入し、講師と参加者の活発な議論が好評を博しました。今年度(第18回)もその成果を踏まえ、引き続き少人数制セッションを採用しました。
また、今年度は、応募者の一人である米国博士課程在籍者がビザ事情の悪化によりセミナー当日の来日が困難となったこと、さらに事前アンケートにおいて留学に関心を持つ応募者が多数いたことを受け、特別企画として「グローバルキャリア座談会」を、セミナー開催2日前にオンラインで開催しました。本座談会では、海外研究経験を有する4人のパネリストおよび現役米国博士課程学生が登壇し、海外でのキャリア形成、研究環境、渡航準備、現在の米国の研究情勢などについて紹介が行われました。本企画は、今年度限定の特別プログラムとして実施されたものです。
当日のセミナーでは、ウインクあいちにて、講師1名・チューター1名・受講者3~4名による少人数グループを編成し、講師による講義と受講者自身による研究紹介や自己紹介、およびフリーディスカッションを2部構成(各60分)で実施しました。第1セッションと第2セッションではグループを再編成し、異なる講師・チューター・受講者との新たな交流を図りました。少人数で落ち着いた雰囲気の中、研究テーマからキャリア相談に至るまで幅広い話題で活発な議論が展開されました。アンケートでは、「講師との距離が近く、個人的な相談もしやすくてよかった」といった肯定的な意見が複数寄せられました。さらに、「グループごとに事前にトークテーマを設定して議論を深める形式も良いのではないか」といった建設的な提案も寄せられ、今後の運営改善の一助となりました。
セッション終了後は、JPタワー名古屋セミナーホールに会場を移し、全体討論会を開催しました。立食形式で軽食と飲み物を囲みながら、講師・受講者・チューター・世話人が立場や分野を越えて自由に語り合い、研究のみならずキャリアや留学、日常生活に至るまで多様な話題で交流を深めました。受講者からは「多くの研究者と直接話すことで様々なキャリアパスがあることを改めて感じ、自身の進路を考える良い機会になった」との声も聞かれ、会場は終始活気に満ちていました。
今年度のセミナーは、双方向的な学びと世代を超えた交流が実現した有意義な会となったのではないかと思います。限られた時間の中でも内容の濃い議論が展開され、若手研究者の相互理解とネットワーク形成が一層進んだことが実感されました。開催にあたり、多大なご支援を賜りました一般財団法人ながひさ科学振興財団様をはじめ、ご協力くださいましたすべての関係者に心より御礼申し上げます。
次回の第19回セミナーは、神戸で開催予定の3 学会合同大会「Neuro2026」にあわせて実施される予定です。今後も若手研究者が互いに刺激し合い、次世代の神経化学を担う人材育成の場として発展していくことを願っております。
第18回若手研究者育成セミナー 世話人代表 熊本奈都子世話人副代表 嶋田逸誠
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